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以下の文章は、2008年1月号の普及誌『理想世界ジュニア版』の「はーとのハーブ便」に掲載したものに、若干、加筆したものです。
なお、『ジュニア版』の主な読者であった中高生に向かって書いています。
※普及誌『理想世界ジュニア版』:
平成22年3月号まで中高生向けに発行されていた生長の家の雑誌。
現在は、普及誌『日時計24』(主に12 歳~24 歳までの青年対象)となっている。
他に『いのちの環』誌と『白鳩』誌の2誌がある。
リンク先より、ページの一部が「立ち読み」できます。
琵琶湖の清掃で見えたこと
生長の家では、美しい地球を未来に遺すために、地球環境保全のための様々な活動や取り組みを行っています。
中高生の皆さんから見れば、お祖父さんやお父さんの世代に当たる「相愛会」という男性の組織でも、子や孫である青少年世代、さらには未来世代の人類の幸福のために、“美しい地球”を子供たちや未来の人類に遺そうと、生長の家の運動と活動に取り組んでいます。
私が故郷の滋賀県に住んでいた平成17年の夏、琵琶湖の「湖岸清掃」を、約20名の相愛会のメンバーで行いました。
約2時間にわたる清掃作業で湖岸一帯はきれいになりました。
(滋賀県の中央部、近江八幡市から臨む琵琶湖)
※上記写真は、あくまでイメージです。
ところが、1ヶ月も経たないうちに大型の台風がやってきて、琵琶湖の岸辺一帯には大量のゴミが打ち上げられてしまったのです。
ゴミは全て無くなっていたはずなのに、これらのゴミは一体どこから来たのでしょうか?!
実は我々が「湖岸清掃」できれいにしたのは、日常的に目に見えていた箇所だけだったのです。
琵琶湖の底には大量のゴミが蓄積しており、それらが台風によって岸辺に打ち上げられてしまったのです。
つまり、戦後の日本人の長年にわたる大量生産・大量消費・大量廃棄のライフスタイルの中で捨てられた、ゴミという“業”(人間の行いの蓄積)が、琵琶湖の底には大量にたまっていたのです。
恐らく、この台風によって打ち上げられたゴミはごく一部に過ぎず、湖底にはまだまだ膨大な量のゴミが堆積しているはずです。
昨年(平成19年)の夏に、北海道小樽市の国定公園(赤岩海岸周辺)で行った「海岸清掃」(参加者約100名)でも同じことが言えました。
清掃を始める前は、海岸周辺に“落ちている”ゴミを拾うものとばかり思っていました
しかし、実際には海底に“沈んでいた”ゴミで、1年前の台風によって海岸に“打ち上げられた”ものを拾い集めるというものでした。
明らかに海水浴客が捨てていったと思われるゴミ、漁業で使用した発泡スチロールの粉砕したものなどが多数、海岸に打ち上げられていました。
ゴミの中には、日本語のパッケージが付いたものはもちろんのこと、中国語やハングルで書かれたものなどが多数ありました。
その量たるや膨大なもので、徹底して行えば大勢で行っても、何週間もかかりそうな程でした。
これらの清掃活動により、人類の行為によってどれだけ自然環境が汚されているか、地球環境がいかに危機的状況にあるかを体感しました。
最近、インターネットやテレビ、新聞等でも地球環境問題を扱ったものを目にしない日はありません。
中高生の皆さんにとっても、非常に関心のあるテーマだと思います。
マイバッグやマイ箸の持参など、日常生活の中で“自分にできるところ”から、つまり“足元”から地球環境に配慮した取り組みを行っている方も大勢いらっしゃることでしょう。
それぐらい、人類全体にとって、今や地球環境問題は喫緊の課題なのです。
生長の家では、「環境は自己の心の影である」 「すべては自己の責任である」と説いています。
地球環境問題が発生しているのも、やはり吾々人間の「心の影」であり、「自己の責任」なのです。
これまで地球環境問題にあまり関心がなかった人も、自分には関係ないと思っていた人も、まずは身近なところの「ゴミ拾い」から始めてみましょう!
自分が住んでいる地域や郷土を美しくすることで、清々しい達成感のようなものが感じられます。
すると、自分自身が大自然や地球環境に生かされていることを改めて実感できます。
そして、美しい郷土や日本の国土、地球環境を未来の世代に遺して行きましょう!
(滋賀県の北西部、高島市から臨む琵琶湖)
※上記写真は、あくまでもイメージです。
さらに、居住者が電気自動車を共有できる「カーシェアリング」のシステムも開始するとのこと。
アイデアは無限だと感じます。
<2010/04/01>
<2010/03/24>
<2010/03/16>
いよいよ電気自動車の時代が到来したと言ってもいいのではないかと思います。
これら3台の電気自動車は、一見して「生長の家」と分かるようなマーキングがされています。
まさに「自然との共生」を象徴していると言えるのではないでしょうか?
旭川空港に到着してまず驚いたことは、主に団体のツアーで日本に来ている、中国人観光客(と思われる人々)の多さでした。
空港内では、日本語を話す人を見つける方が難しいのではないかと感じたほどでした。
以前から、日本の主要な観光地やショッピング街等で、中国人や台湾人、韓国人等の東アジア系の観光客や買い物客(出身者)をしばしば見かけますが、最近、いっそう増えてきているように感じました。
こうして“現場”に行ってみると、改めて現在の“社会風潮”といったものを直に体験することができます。
もう一つ、旭川に行って驚いた“社会風潮”がありました。
それは、電気自動車が思った以上に普及しつつあるということです。
たしかに私も、テレビやインターネット、新聞の報道、書籍などを通して、電気自動車の普及の動きがあることは知っていましたが、「本当の普及はもうしばらく先だろう・・・」ぐらいに思っていました。
しかし、下記のように、電気自動車が、北海道富良野市の「風のガーデン ふらの」(2008年放送の「風のガーデン」というドラマのロケ地)というホテルの敷地内で活躍している姿を直に見て、「電気自動車の普及は意外と進んでいるのではないか?」と感じました。
実は、私はこの時、初めて電気自動車を“触れられる距離で”見たのでした。
私がホテルの従業員に、「電気自動車の充電はどこでしているのですか?」と尋ねてみたところ、「ここで充電しているんですよ!」と、電気自動車のすぐ裏手にある“小さなボックス”を示されました。
(次号へ続く)
環境省によると、全国のクマによる死者と負傷者数は、平成22年10月末現在で120人(内、死者は4人)とのこと。
神奈川県のいくつかの街では、小中学生の子どもたちに“クマよけの鈴”を配布するとか。
クマの出没が多い理由について、「冬眠に備えて餌を探しているクマが人里に下りてくるケース」が多く、「餌となるブナやミズナラなどドングリ類の不作」のため、クマが「越冬に栄養を蓄えようとしても、山に食べ物がないので街まで来る」からであるという。 (青字箇所は毎日新聞からの転載による)
実はこのような報道を耳にしても、この段階で、私にとって“人ごと”のように思っていました。
しかし、“人ごと”ではなかったのです。
先日11月初旬に、私が故郷の滋賀県に帰ったとき、なぜか父の車が“代車”でした。
父に理由を尋ねてみると、愛車(ワンボックスカーのヴォクシー)は、何でも「シカにやられてしまった」とのこと。
シカは突然、道路脇からピョンと跳ねながら、道路を横断しようとしました。
しかし、タイミングが悪く、父が気づいたときには、シカは車の目の前にいたそうです。
父はもはや回避することができず、そのままシカをはねてしまいました。
シカは側道の方に跳ね飛ばされてしまったそうですが、父が後から、シカのいるはずの所に確認しに行くと、もういなくなっていたそうです。シカは無事だったみたいです。
このように書くと、あたかもシカが“被害者”かのようですが、実際には父の車には後続車が続いており、対応を誤れば、大事故につながっていたそうです。
今回の“追突事故”で、父の車は前方が大破してしまいました。
父は念のため、警察署に行って「事故証明」を発行してもらったそうです。
父とシカの双方とも命に別状はなく無事で、本当に良かったと思います。
父は、シカとの“追突事故”の後、修理のため、自動車屋に車を持っていきました。
すると、そこの若主人曰く「最近、シカとの“追突事故”って、結構多いんですよ!」とのこと。
5~6年前、私が滋賀県の実家に住んでいた頃、仕事で遅くなって、夜11時過ぎに帰宅していた時のことです。
私は車の前方に、道路を横断する“人影”を見つけました。
「こんな夜中に、ライトも点けずに道路を横断するなんて、危ない“人”だな!」と私は思い、車の速度を緩めました。
ところが、よく見てみると、私が“人影”と思ったものは、(北海道のエゾシカには及ばないでしょうが)立派な角を持ったオスジカでした。
私はクマやシカの生態等についてはよく知りません。
また、私の実家のある地域は、確かにクマやシカ、イノシシ等が出没しても、そう珍しくはないような田舎です。
私が小学生の時には、登下校の途中で、たまにシカやイノシシ、ニホンザル、キツネ等を見かけたものです(さすがにクマは一度もありませんが)。
しかし、このように、全国各地でクマやシカ等が山里などにちょくちょく出没しているのは、彼らが住む山林などで、何らかの生態系の破壊が進んでいるからと考えられるのではないでしょうか。
これらは、発電中のCO2発生量が“限りなくゼロ”(ゼロ)であるとともに、地球という惑星が存在するかぎり、エネルギーを使い切ってしまうという心配がありません。
また、原子力発電で出てしまうような、放射性廃棄物の発生などの問題も、ほとんどありません。
さらに、一次エネルギーの自給率が約4%しかなく、残りを輸入に頼っている日本にとって、“国内で生産”できる自然エネルギーは、資源をめぐる国際間の紛争の解消という面からも、まさに“救世主”と言えるものです。
その他、エネルギーの無駄を“ゼロ”にするための社会構築のプラン、省エネ構造の家屋、電気自動車など、現時点ですでに実用化の段階に入りつつある技術が多数あるのです。
さらに、今後、人類が“智慧”を結集し、“発明”するものを含めれば、吾々の目の前には、地球温暖化の解決に向け、技術的な方面からアプローチする方策等が、実は“無限”にあると言えるのではないでしょうか?
産業革命以降、人類は快適で豊かな生活を送ることを飽くなきまでに追求し、大量生産、大量消費、大量廃棄というライフスタイルのもと、石油を中心とする化石燃料を湯水のように使って生活し、大量の二酸化炭素を出しながら、経済発展を遂げてきました。
しかし、現代に生きる吾々がこれまで通りの生き方をしていたのでは、吾々の子どもや孫以降の世代が生きる時代には、いよいよ気候変動が激しくなり、人々の犠牲も増加し、経済も悲惨な状態になってしまいます。
総裁・谷口雅宣先生は、『小閑雑感』パート12の「はじめに」で、次のようにお説きくださっています。
「(リーマン・ショックに始まる世界金融不況に関して) 経済は人間心理の産物であるから、行きすぎた“ブーム”は、ある時点で“バブル崩壊”によって修正される。
これは、人間の心が間違いに気づくことだから、善いことである。
が、次にくる“反省”の局面で、人類が正しい選択をすることが決定的に重要である。
そうでなく、従来のように自然や地球環境を犠牲にした経済発展や、欲望優先のマネーゲームを続けていても、「案外いけるかもしれない」などと発想を逆戻りさせる政策の実行は、人類全体にとって致命的になる。・・・<中略>・・・
指導者は今、消費者の選択のために“正しい方向”を明確に指し示す必要がある。
その方向とは、自然や地球環境を考えた低炭素社会実現のための各種技術や制度を育成する方向以外にない」
(同書「はじめに」より)
吾々人類が、これまでの資源浪費型の社会システムや経済システム、産業システムからの転換を、いつ決断し、実行に移すのかという段階に、すでに来ていると言えるのではないでしょうか?
吾々人類が、これまでの資源浪費型の個々人間の生活スタイル(生活習慣)からの転換を、いつ決断し、実行に移すのかという段階に、すでに来ていると言えるのではないでしょうか?
そして、人類が、これまでの人間至上主義にもとづく、社会のあり方と生き方から転換し、「自然と共に成長できる社会」、つまり“低炭素社会” “資源循環型社会”を実現し、“自然エネルギー社会”を構築していくことこそが、吾々人類には求められていると言えるのではないでしょうか?
人類には、今まさに“文明の転換期”が訪れているのだと感じます。
「ニュートン」2010年4月号によると、2007年度、日本の国別の全体排出量は、中国、アメリカ、ロシア、インドに次いで、5番目とのこと。
また、国民一人あたりの排出量は、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ロシア、韓国に次いで、6番目とのこと。
(いずれも化石燃料の燃焼にともなう排出のみ)
それだけ、日本(日本人)は、地球環境問題に対する責任が大きいということであるとともに、解決のためにも大いに貢献していけるということです。
今こそ、吾々一人ひとりが、その心により現象世界を形作っていく“主体者”としての神の子の自覚を持って、“未来世代の幸福”のために立ち上がりましょう!!
「ニュートン」2010年4月号(ニュートンプレス発行)で、「温暖化を知るためのCO2」についての特集が組まれ、「(CO2の)地球温暖化への影響や削減方法など、いま必要とされている情報をわかりやすく紹介」(16頁)しています。
「現代の科学者は、CO2がふえることでおきるのは気温の上昇にとどまらず、地域によっては気候変動や水や食糧の不足などもおきると予測している。
海水の酸性化もCO2の増加が原因でおきるといわれている。
しかもこれらは1000年先ではなく、数十年先におきる可能性があるという」
(同書18頁)
※「海水の酸性化」により、サンゴの白化や植物プランクトン(海の食物連鎖の“土台”である)の成長阻害等が起こり、海の生態系や地球の気候に影響を及ぼすとされている。
地球温暖化の原因とされる、温室効果ガスの一つ「CO2(二酸化炭素)」。
人類が、その活動により、大量のCO2を排出しているために、大気中のCO2濃度が、ここ200年間で著しく高くなり、気温の上昇を引き起こしていると言われています。
このまま地球環境問題が深刻化し、地球温暖化が“臨界点”を超えてしまえば、今世紀末には世界の気候に大変動が起こり、人類の生存そのものも危うくなる恐れがあると予測されています。
そのため、CO2の排出量の削減が、世界的な課題となっているのです。
同書では、CO2の観点から「地球温暖化」や「海水の酸性化」などについて、また、自然界での「炭素循環」やCO2の「海洋への閉じこめ」(海水によるものと生物によるものとがある。CO2の「地中貯留」とは別のことです)、地球の「温室効果」の仕組み、森林による「光合成」など、自然界の“神秘”(メカニズム)について、イラスト等を交えながら、分かりやすく解説しています。
また、CO2の国別の排出量と削減目標、日本における発生源別のCO2排出量の内訳や世帯でのCO2排出量の内訳等が、グラフ等を交え、視覚的に分かりやすく書かれています。
さらに、同書には、吾々の日常生活(家庭部門、交通部門等)や産業部門、業務部門、運輸部門などでの、CO2削減のための、様々な先駆的な科学技術(アイデア、プラン)が紹介されており、非常に“前向きな気持ち”にさせてくれます。
例えば、省エネ構造の家屋や、自然エネルギー、電気自動車などについて、CO2排出量やエネルギー効率の観点から、これまでのものとの比較をしながら、分かりやすく紹介しています。
私が「なるほど!」と思ったのは、「エネルギーの融通」により、エネルギーの無駄をなくす社会を構築するというプランです。
これにより、究極的にはエネルギー(熱エネルギー、電気エネルギー、化学エネルギーなど)を捨てる量を“ゼロ”にすることが可能になるそうです。
「空間」を超えた「エネルギーの融通」としては、工場間同士で行うものや、工場とオフィス、家庭、自動車との間で行うものなどが考えられているそうです。
また、「時間」を超えた「エネルギーの融通」としては、夏と冬などの季節間のものが考えられているそうです。
同書を読めば、地球温暖化問題という全人類の課題に、様々な方面から取り組もうとする、人類の“叡智”に、大いなる希望を感じることでしょう!
アフリカ大陸の最高峰・キリマンジャロの山頂付近の氷河が、このまま行くと、地球温暖化(気温上昇)により、今後25年以内に完全に消滅するという、アメリカのオハイオ州立大学の分析記事が、ニュースとして報道されています。
詳しくは、http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091104k0000e040027000c.html をご参照ください。
地球環境保全のために、吾々一人一人の生活のあり方、社会全体の経済、産業のあり方等を、自然と調和し共存できるものに変えていかないと、大変なことになると痛感しました。
それには、結局、吾々人間が個々の欲望をいかにコントロールできるかだと思います。
そのためには、やはり信仰心が必要です。
なお、生長の家の教団としての環境保全への取り組みは、こちらをご覧ください。
東京都在住
千年以上続く、真言宗(高野山真言宗)の寺院(岡山県)の家系に生まれる。
真言宗の僧侶である祖父(権大僧正)と伯父(大僧正)を持つ(ともに大阿闍梨)。
昭和前期に、父方の祖母と母方の祖父が生長の家に触れる。
母より生長の家のみ教えを伝えられ、青少年練成会(小中高生向けの合宿形式のつどい)に参加する。
大学卒業後、民間会社に勤務の後、平成18年5月に宗教法人「生長の家」本部に奉職する。
平成22年3月、本部講師を拝命、現在に至る。
平成22年7月、生長の家教修会(生長の家の学会)で、「今日の自然観(心理学の視点から)」についての発表担当を務める。
<マイツイッター>(ブログ形式)
http://twilog.org/Shingon_Sni
<人生の7つの目標>
1.自分の使命と役割を全うする
2.人間の差別を克服する
3.人類の飢餓を克服する
4.宗教・宗派間の融和を実現する
5.自然と人間との大調和を実現する
6.世界の永久平和を実現する
7.地上極楽浄土を実現する