忍者ブログ
このブログは生長の家の真理普及のために運営していますが、内容や発言はすべて私個人に責任があります。宗教法人「生長の家」の公式見解ではありませんので、予めご了承ください。 ご不明な点は、shingonsni@gmail.com までお問い合わせください。   (ブログ開設日:平成21年9月15日)
フリーエリア
バーコード
ツイッター連携
Shingon_Sniをフォローしましょう
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 福島の原発事故以降、日本では、国民の意識が大きく変わり、多くの国民がエネルギー問題に強い関心を抱くようになっています。例えば、毎週金曜日の夕方には首相官邸周辺に「原発再稼働反対」を唱えるデモの参加者が1~10万人規模で継続して集まっています。また、政府が、2030年の原子力発電への依存度を示すエネルギー政策について、パブリックコメント(公募意見)を募集したところ、8万件を超えるコメントが寄せられました。
 一方で、日本の長期的なエネルギー政策の行く末は、東日本大震災から一年半近くが経過した現在でも、未だ決まっていないという状況です。

 このような中で、日本の主要な全国紙に、先進国としては初めてすべての原発を停止する期日を確定させたドイツのエネルギー問題への取り組みに関する記事が載るようになっています。
 今回は、ドイツの“大いなるチャレンジ”をご紹介します。


☆日本とよく似た状況にあったドイツ
 世界で最も環境保護を重視する国の一つであるドイツは、日本と同じく天然資源が乏しい国であり、付加価値が高い製品の輸出に大きく依存している物づくり大国です。また、工業国のドイツにとって、電力の安定供給が企業の生産活動にとって極めて重要な点も日本とよく似た状況にあります。
 以前のドイツの電力供給体制は、現在の日本と同様に「地域独占」でしたが、EU(欧州連合)の圧力により、1998年からドイツでも電力市場の自由化が始まりました。

☆ドイツにおけるエネルギー革命「Energiewende(エネルギー・ヴェンデ)」
 ドイツでは、「非炭素(※化石燃料使用からの脱却のこと)社会の実現」というビジョンを掲げて、温室効果ガスの大半を占める二酸化炭素の排出量を削減し、地球温暖化と気候変動に歯止めをかけることを目指しています。
 そのため、地球温暖化の防止のために、2050年までに、原子力や化石燃料への依存から脱却し、発電量の80%を再生可能エネルギー(風力やバイオマス、太陽光が中心)で賄うことを目指しています。
 ドイツでは、このエネルギー革命を、Energiewende(エネルギー・ヴェンデ※1)と呼んでいます。
(※1)ヴェンデとは、ドイツ語で「大きな変化」のこと

☆ドイツのエネルギー政策に大きな影響を与えた福島の原発事故
 福島の原発事故は、1万メートル離れたドイツという国のエネルギー政策をさらに変えました。ドイツ政府は、福島事故をきっかけに脱原子力計画を加速し、2022年12月末までにすべての原発を廃止することを決めたのです。

☆「安定したエネルギー供給のための倫理委員会」を設置
 ドイツ政府は、東日本大震災後の2011年4月4日に、宗教界や産業界、労組、学界、政界など各界の有識者17名を集めて「安定したエネルギー供給のための倫理委員会」(以下、倫理委員会)を設置しました。
 同倫理委員会は、5月30日に『ドイツにおけるエネルギー転換――未来のための共同の仕事』と題する報告書を発表し、その第1章の冒頭で「エネルギーシフトへのさまざまな手立てによって、原子力エネルギーの利用を約10年以内に廃止することは可能だと確信している。この目標達成に必要な取り組みは社会全体によってなされなければならない」(『欧州のエネルギーシフト』81頁より)とする勧告を示しました。

☆倫理委員会の報告書で触れられた「フクシマ原発事故」
 同報告書では「フクシマ」の原発事故について、以下のように述べています。
「日本のようなハイテク国家で原発事故が発生した。この事実は、そのような事故がドイツでは起きないという信頼をもろくも崩し去った。事故だけではなく、事故を制御しようとする試みも実っていない」
「フクシマ原発の事故は、『安全』についての専門家の判断への信頼を揺るがした。その判断に依拠してきた多くの市民はとくにそう感じるだろう。制御できない大災害が起きることは、反原発運動に加わらない市民でさえ望んでいない」
「原発のリスク自体はフクシマによって何も変わっていない。変わったのは、原発のリスク認識だ。より多くの人々が、大事故の危険性は仮定の話ではなく、実際に簡単に起きうることだと気がつき始めたのだ」
 (『欧州のエネルギーシフト』79~81頁より)

 報告書では、さらに「短期的な恩恵を求めて下した決定が将来世代の負担となる」と、原発という“巨大科学技術”が持つ潜在的なリスクを長い時間軸の中でとらえることが必要だと結論付けています。

☆メルケル首相を原子力反対派に変えたフクシマ原発事故
 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、それまでは原子力擁護派でしたが、福島事故の深刻さに衝撃を受け、原子力反対派に転じました。メルケル首相は、連邦議会で行った演説の中で次のように述べています。
「福島事故は、全世界にとって強烈な打撃でした。この事故は私個人にとっても、強い衝撃を与えました。福島原発で、事態がさらに悪化するのを防ぐために、人々が海水を使って原子炉を冷却しようとしていると聞いて、日本ほど技術水準が高い国でも、原子力のリスクを安全に制御することはできないということを理解しました。(中略)福島事故は、私の原子力に対する態度を変えたのです」
 (『脱原発を決めたドイツの挑戦』15頁より)

 この報告書を受けて、メルケル政権は2022年までに全17基の原発を閉鎖する方針を閣議決定しました。その後、ドイツでは、福島事故後から4日後、当時稼働していた16基の内、1980年以前から稼働していた7基が即時停止となり(その後、停止中の1基も含めて8基が廃炉)、残り9基も2022年までに漸次廃炉となることが決まっています。

 以上のように、同倫理委員会の報告書は、ドイツの脱原発への方向性を理論的に支え、決定づけたのです。

☆倫理委員会のメンバー、ミランダ氏に聞く
 次に、上記の倫理委員会のメンバー、ミランダ・シュラーズ氏(ベルリン自由大学教授)のインタビュー記事「脱原発のドイツ、日本をどう見る」(電子版『日本経済新聞』平成24年8月8日号)をご紹介します。

・ミランダ・シュラーズ氏:
「(エネルギー政策をめぐる日本国内の議論について)原子力発電の比率ばかりが焦点となり、討論の本当の枠組みが国民に見えにくいのではないか。原子力にイエスかノーかでなく、私たちがどういう未来を望むか、どんな日本にするのかについて、原発を脇において考えたらどうかと思う」

「日本を新しい道に導く契機になる。新しいビジョンが要る。(※2030年に原発比率をゼロにする選択肢などを政府が示した)3つのシナリオをあまり固定的に考えるのでなく、柔軟に考えることが大切だ。ゴールは原発ゼロに向かって動きつつどこまで代替エネルギーや省エネルギーの拡大ができるかをみて人口動態や経済成長などを勘案しながらアコーディオンのうように伸び縮みできる戦略を考えたらどうか」

「(再生可能エネルギーのコストについて)エネルギーの将来については様々な予測があるが、共通するのは石油や石炭はコストが上がるということだ。インドや中国、ブラジルの需要が増えるからだ。天然ガスは不確定性がある。一方、再生エネルギーのコストは下がる。陸上風力はすでにグリッドパリティ(既存の電力コストと同等)だ。太陽光は過去3年間でコストが40%減った。洋上風力は今は石炭火力の3倍だが、10年でパリティに達する。遅くとも2030年には再生エネルギーはパリティか、それを下回るだろう。(中略)コストの議論は単純すぎる。化石資源に依存すればお金は海外に出る。再生可能エネルギーの拡大では国内にとどまる。その違いは大きい」

「例えば、気候変動はドイツの人にとって最優先課題のひとつだ。低炭素社会に移行することで(化石燃料や原子力の)代替エネルギー産業を育て、次世代の雇用を生み、短期ではなく長期の競争力を高める。エネルギーコストを長期的に減らすことで実現できると考えた」

 さらにミランダ氏は、「日本は技術において世界のリーダーを自任するが、技術に目を向け過ぎ、生活の質や持続可能性についてあまり関心を払ってこなかったのではないか」「子どもたちが安全で快適な生活ができる社会はどんな社会なのかをもっと考えるべきだ」と語っています。

☆ドイツにとってエネルギー革命は「アポロ計画」
 上記倫理委員会の委員長で、先端サステナビリティー(持続可能性)研究所所長のクラウス・テプファー氏(元環境省大臣や国連環境計画(UNEP)の元事務局長)は、倫理委員会で「これはドイツにとっての“アポロ計画※2”のようなものではないか。(中略)脱原発という“月”にみんなで行ってほしい。この“月”への距離はずっと近いのだから」(『欧州のエネルギーシフト』92頁より)と述べています。

(※2)アポロ計画:
 アメリカが1960年代、月へ人類を送り込むために取り組んだ有人宇宙飛行計画のこと。1969年、ニーム・アームストロング船長が初めて人類として月に降り立ち、その足跡を残した。

<ミランダ・シュラーズ>
 アメリカ人、ベルリン自由大学教授、専攻は比較政治学、環境学、
 ドイツ政府が設けた「安定したエネルギー供給のための倫理委員会」のメンバー、 高校時代に茨城県の高校に留学した経験や日本の大学で学んだ経験がある

(参考)
『脱原発を決めたドイツの挑戦』(熊谷徹著、角川新書刊)
『欧州のエネルギーシフト』(脇坂紀行著、岩波新書刊)


 今年の3月1日に、総裁・谷口雅宣先生のご著書『次世代への決断――宗教者が“脱原発”を決めた理由』が発刊されました。
 総裁先生は、同書の中で、宗教者の立場から、今こそ人類は、次世代のために“脱原発”へと踏み出し、欲望を基礎とする現代文明からの転換を決断すべきことを訴えておられます。

 現在、日本が直面しているのは、夏の電力不足への対応や原発の再稼働の是非といった“目先の問題”ではありません。もちろん国民や企業がエネルギーの消費をいかに削減するかという“省エネの努力”や、脱原発・脱化石燃料から再生可能エネルギーへという“エネルギーの転換”が求められていることは言うまでもありませんが、最も大切なことは、今後、吾々人類がどのような社会を築いていくのかという“現代文明の転換”と“新たな文明の構築”さえも視野に入れた、吾々人間が今後、いかに生きるのかということが問われているのだと思います。
 

拍手[15回]

PR
ご存じのように、以前から、ブラックバス(オオクチバスやコクチバスなど)やブルーギルをはじめ、外来魚の増加により、琵琶湖の生態系が悪化しています。
221110-biwako02.jpg







(この写真は、この件と直接関係ないと思いますが、ちょっと気になる写真でしたので、掲載しました。
琵琶湖の沿岸部に、たくさん“繁茂”していました)

実際に、琵琶湖の固有種であるフナやモロコ、コイなど(の漁獲量)が、外来魚の増加とともに、大幅に減少してしまいました。

このため、「琵琶湖ルール」(全部で4つのルール)というものがあり、その3つ目が「外来魚のリリース禁止」です。

これは、 琵琶湖をはじめ、滋賀県内全域で、釣り上げたブルーギルやブラックバスのリリース(再放流)を禁止するというものです。

このため、琵琶湖
岸の釣りスポットとなっている公園や漁港などに、「外来魚回収ボックス」や「外来魚回収いけす」が設置されています。

先日、滋賀県に帰郷したときに、久しぶりに琵琶湖の沿岸を歩きましたが、この「外来魚回収ボックス」(写真下方の木箱)の実物を、おそらく初めて近くで見ました。

221110-biwako05.jpg









釣り客が、この「回収ボックス」に外来魚を“投棄”することで、琵琶湖に生息する外来魚が減っていくというわけです。

滋賀県による、このような取り組みを、随分前に知ったとき「何て気の遠くなるような取り組みなんだ!」と思いました。

しかし、一度、自然界に放たれてしまった外来魚の数を減らして行く方法は、他にはなかなか考えられないように感じます。

「一度、崩れてしまった生態系を、元の状態に戻すのは、こんなに大変なんだ!」と思いました。

221110-biwako04.jpg







「外来魚回収ボックス」の上ぶた(写真)には、次のような「注意書き」があります。

「ゴミ箱ではありません 飲料缶ペットボトル等、魚以外は入れないで!」

実は東京に戻ったら、この「回収ボックス」を目撃した件を、私のブログやツイッターに書こうと思っていました。

しかし、何となく予想はしていましたが、実は最近この「回収ボックス」が“違った使い方”をされているようです。

「産経新聞」に、次のような記事が載っていました。

「琵琶湖の釣り客、マナー最低 外来魚回収ボックスが「ごみ箱」に」 (産経新聞2010年11月10日付)

私がこの「回収ボックス」のことを、ブログ等に書こうとしたときに、関連内容の新聞記事がたまたま載っていたという「シンクロ性」(同時性)に少し驚きました

しかし、上記記事を読んでいて、私はとても悲しい気持ちになりました。

「回収ボックス」の上ぶたには続いて、次のような記載があります。

「琵琶湖は訪れる皆様の憩いの場 美しく、大切に、そして心豊かに!」

なお、琵琶湖の現状や滋賀県の環境保全への取り組みについて、もっと詳しく知りたい方は、滋賀県庁のホームページをご覧ください。

 

拍手[3回]

以前、休日にテレビのチャンネルをいじっていると、「地球の目撃者」という番組をやっていました。

同番組は、アラスカの大自然に生きる野生生物について紹介する“ごくありふれた番組”でした。

しかし、私は、この番組を観ているうちに、生命の神秘さや大自然の偉大さに感動し、いつの間にかテレビに見入ってしまいました。

大自然や野生生物等の“自然”を扱う映像は、単に自然の風景や生物の生態等を映しているだけであっても、「観ていて、本当に面白い!」と、私はこの時、感じました。

特に同番組の中で、スーザンという女性が話していた台詞が印象的でした。

「アラスカのような大自然の中にいると、人間が“食物連鎖の頂点”にいるわけではないことに気付きます」

スーザンさんの台詞は、一見すると、何でもないように思いますが、非常に“深い言葉”だと感じました。

「人間が“食物連鎖”の頂点にいる」という考え方には、「人間こそが自然界に君臨し、自然や他の生物などを支配してもいい」という意味が含まれており、“人間中心主義的”であって、実は“人類のエゴ”を示しているのではないかと感じました。
 
吾々現代人は、快適で便利な都会生活を日々営んでいるうちに、いつの間にか“人間側だけの視点”でしか物事を見られなくなってしまう傾向があるように感じます。

私は現在、東京に住んでいますが、ここ数日間を振り返ってみて、自然や森、植物、他の動物等について、“思いを寄せた”瞬間があっただろうかと考えてみると、「全くない」ように感じます。

私がいつも利用している「JR原宿駅」のすぐ側には、明治神宮の森が広がっています。

201117-01.jpg








しかし、私がホームで電車を待っているときに、目の前に存在している森は、私の「視界」には間違いなく入っているはずですが、実は私の「認識」にはほとんど上がってきてはいないのです。

このような私ですが、大自然や森の中にいると、自分自身の体の感覚が、都会生活時の状態から、いつの間にか“切り替わる”ことに気付きます。

そして、周囲の大自然を体全体で感じ、自分自身が大自然の一部として生かされていることを、“自然と”体感してしまうのです。

おそらく、誰もがこのような「自然体験」をしたことがあると思います。

スーザンさんの台詞から、自然と人間との関係について、改めて考えてみたいと感じました。
 

拍手[3回]

ヘンリー・D・ソロー著「森の生活」を読みました。

上下巻で約650頁の大著です。

同書を読み進めると、ソローがウォールデン湖畔の森の中で自給自足生活を営む様子や四季の移ろい、動植物の生態等が、臨場感を持って、ありありと目の前に浮かんできました。

<< 全身がひとつの感覚器官となり、すべての毛穴から歓びを吸いこんでいる。

   私は「自然」の一部となって、不思議な自在さでそのなかを行きつ戻りつする。 >>

    ( 「森の生活」上巻 233頁より ) 

目を閉じると、私自身が今すでに森の中にいるように感じられました。

全身の感覚が自然の中にいるかのように「切り替わる」のを感じました。

初版は今から150年以上前の古い本ですが、同書を通して、精神的に豊かな森の生活を「体験」することができるのではないかと思います。

同書を読んで、吾々現代人が人生をいかに生きるべきかについて、内省させられました。


※この記事は、私のツイッターの「2つのツイート」を元に、お幅に加筆して作成しました。

 

拍手[1回]

生長の家は、2012年度に、八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)の“森の中”に、国際本部を移転することになっています。

これは、「人間が自然の仲間入りをさせてもらい、森の機能を活かしたまま業務を遂行し、自然と人間が共存共栄する社会を目指す“自然と共に伸びる運動”の一層の伸展を目指」(生長の家ホームページ 【ニュースリリース】 「自然と人が共生する国際本部建設へ」より)すものです。

“森の中のオフィス”の建設予定地の近くには、俳優の柳生博(やぎゅうひろし)氏が整備された、自然の雑木林の良さを体験できる「八ヶ岳倶楽部」など、森と人との調和を意図した様々な施設があります。

最近、柳生博氏のご著書「八ヶ岳倶楽部Ⅱ それからの森」(講談社、2009年8月刊)を読みました。

ここで、「柳生氏流のエコロジー」についてご紹介します。

柳生氏は、30数年前、世の中に「エコ」という言葉がなかった時代に、八ヶ岳南麓の地に、家族とともに「移住」されました。

そして、近隣の人工林からもらい受けた多様な広葉樹を、敷地内に移植し、見事な雑木林を造り上げられたのです。

柳生氏は、現在、芸能活動や講演活動の傍ら、八ヶ岳でギャラリー&レストラン「八ヶ岳倶楽部」の経営と「作庭」をされています。

2004年からは、日本野鳥の会の会長を務め、会の活動にも勤しまれています。

上掲書の中から、少しご紹介いたします。

「里山の中で自然と折り合いをつけながら、季節の移ろいを感じながら、田んぼや畑、そして森の中にいる生き物たちをよく見て関係性を知る。
そうすると自分たち人間も、大いなる自然の中のごく一部だということに気づくはずです。
そんな謙虚さや、慎ましやかな誇り高さはとても大事なことだと思います」
  (同書108頁)

「何もしないでは得ることができない確かな価値がそこにある。
懐かしい風景ってそういうものだと思うのです。
確かな未来は、人間が“生き物”としての感覚を取り戻した先にあるのです。
そう、そろそろ人間以外の生き物たちのことも考えましょうよ」
  (同書158頁)

同書に掲載されている、自然と触れられる柳生氏やスタッフたちの姿を見ると、非常に生き生きとされ、表情も清々しく、穏やかでした。

「これが“本来の場所”に帰った人間の姿なんだ!」と感じました。

柳生氏たちの森の中での「ありのままの生活」から、吾々人間が自然(森)と触れ合うことで、現代的な生活の中で失った、人間の“本来の姿”を取り戻すことができること、自然には、人間の「心のバランス」を取り戻すことができる“不思議な力”があることなどを、改めて学びました。

同書を読み進めると、自然界のいのちの鼓動や、森の中での生き物の息遣い、自然の移ろいなどが、目の前にありありと感じられ、映し出されてくるのを感じました。

あたかも、自分自身が自然(森)の中に実際にいるかと錯覚するほど、非常に高い「臨場感」を感じました。

時は流れ、「八ヶ岳倶楽部」を訪れる人は年間10万人を超えていると言います。

同書には、都会で生活していたときには、対人関係が苦手だった女性が、八ヶ岳に来て、人が変わったように表情が豊かで朗らかになり、人と接することが好きになったなど、自然と人間との関係を示唆する、感動的な話も載っています。

みなさんも、人間と自然との「折り合い(おりあい)」の仕方、そして、自然と人間が「折り合う」ことで得られる、人類の「豊かな未来図」を考えてみてはいかがでしょうか?

拍手[6回]

ツイッター
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ファンデーション 口コミ
ブログ内検索
最新コメント
[10/20 辻井映貴]
[03/15 てんこ]
[03/02 酒井幸江]
[02/10 高橋 久代]
[02/10 大段 務]
最新トラックバック
カウンター
プロフィール
HN:
近藤 慎介 (こんどう のりゆき)
HP:
性別:
男性
職業:
宗教法人「生長の家」本部職員
趣味:
自分を高めること、読書、サッカー、柔道、英語、認知科学など
自己紹介:
滋賀県出身

東京都在住

千年以上続く、真言宗(高野山真言宗)の寺院(岡山県)の家系に生まれる。

真言宗の僧侶である祖父(権大僧正)と伯父(大僧正)を持つ(ともに大阿闍梨)。

昭和前期に、父方の祖母と母方の祖父が生長の家に触れる。

母より生長の家のみ教えを伝えられ、青少年練成会(小中高生向けの合宿形式のつどい)に参加する。

大学卒業後、民間会社に勤務の後、平成18年5月に宗教法人「生長の家」本部に奉職する。

平成22年3月、本部講師を拝命、現在に至る。

平成22年7月、生長の家教修会(生長の家の学会)で、「今日の自然観(心理学の視点から)」についての発表担当を務める。


<マイツイッター>(ブログ形式)
http://twilog.org/Shingon_Sni



<人生の7つの目標>

1.自分の使命と役割を全うする

2.人間の差別を克服する

3.人類の飢餓を克服する

4.宗教・宗派間の融和を実現する
5.自然と人間との大調和を実現する

6.世界の永久平和を実現する

7.地上極楽浄土を実現する

Template by 楽楽楽生活(ららららいふ) 自宅でアルバイトしよう!/ Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]